【これから始める人向け】画像生成AIサービスの比較表!
こんにちは、画像生成AIのプロンプトを研究している じょじお(@jojio‗illust)です。
この記事では、いろいろな画像生成AIを比較してみました!
▲AI画像の大量ファイルをプロンプトと一緒に簡単に整理する方法はこちら。
Stable Diffusionのプロンプトエンジニアリングの基本について理解したい方には、初心者向けのプロンプトガイドを作りましたのでそちらを見てください!
画像生成AIの比較表
Midjourney にじジャーニー | Novel AI | Stable Diffusion | Dall-E3 in ChatGPT | Bing Image Creator | Canva | Adobe Firefly | |
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会社 | Midjourney.Inc(米) | Anlatan社 (米) | Stability AI (英) | OpenAI (米) | Microsoft(米) | Canva Pty Ltd(豪) | Adobe(米) |
サービス開始 | 2022年7月13日 | 2022年10月3日 (画像生成機能追加) | 2022年 | 2023年9月 | 2023年3月 | 2023年 | 2023年 |
スマホ対応 | スマホ版Discordアプリにて対応。スマホアプリ版もリリース予定 | 対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 一部対応 |
プロンプトの日本語対応 | 対応 | 非対応 | 拡張機能を入れればできる。 | 対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
アニメ系イラスト | 得意 | 得意 | 得意(モデル次第) | できる | できる | できる | できる |
実写系イラスト | 得意 | 不得意 | 得意(モデル次第) | できる | できる | できる | できる |
シード値固定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
インペイント機能 | 対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
ローカル・クラウド | クラウド | クラウド | ローカル | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド |
商用利用(※1) | 可能 | 可能 | 可能。モデルによっては× | 可能 | ? | 可能 | 可能 |
NSFW(※2) | 非対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
おすすめポイント | 少ないプロンプトでハイクオリティな絵が生成可能。かなり幅広い絵が生成できる。 | 少ないプロンプトでハイクオリティな絵が生成可能。 | できることが圧倒的に多い。モデル次第でどんな絵でも生成できる。 | プロンプトの理解力が断トツに高い。 | 何といっても無料という点が一番の利点。DallEベースのAIでプロンプトへの反応が一番良い。 | デザインツールと一体化している。クリエイティブ作成ツールの機能のひとつとして提供されている。 | 著作権の問題を解消するために、著作権の利用を許諾されたデータのみをAI学習データとして使用されているため安心できる |
残念ポイント | Discordに縛られる。 | 生成できる絵のスタイルが他のツールに比べて少ないため、他のユーザーの絵と似たような絵になりがち。 | とにかく導入のハードルが高い。パフォーマンスは、PCのスペックに依存する。トラブルがあった際は自分でトラブルシュートが必要。 | 過去画像の管理・検索機能がない。 | 過去画像の管理・検索機能がない。 | 調整できるパラメータが少ないため、細かい調整が苦手 | アニメスタイルの絵は生成できるが苦手 |
料金 | Basic plan $10 Standard plan $30 Pro plan $60 | Tablet plan $10 Scroll plan $15 Opus plan $25 | 無料 | ChatGPT有料プランの加入が必要 | 無料 | 無料プランでも利用可 | 無料試用可。有料版は680 円/月 |
使い方 | 使い方 | 使い方 | 使い方 | 使い方 | 使い方 | 使い方 | 使い方 |
補足
- ※1 商用利用についてサービス提供者側で許可されている場合でも、著作権上の問題が発生する可能性があります。AI画像の商用利用については専門家によっても様々な意見があります。ご利用の際は自己責任でお願いします。
- ※2 NSFWはNot Safe For Workの略です。これは、仕事場や公共の場で開くには適切ではないコンテンツ、例えば、成人向けの内容や暴力的な内容などを指す際に使用されます。
画像生成AI:Midjourney(ミッドジャーニー)・にじジャーニーの特徴
Midjourneyは、高い芸術性を持つ写真風の画像やアニメイラストなど、多岐にわたるスタイルの画像生成を可能とするAIサービスです。
このサービスは画像の質の面で業界をリードしており、他のAIツールと比較しても、そのクオリティは際立っています。
簡潔なプロンプトからでも高い芸術性を持つ作品を生成できるため、初心者の方でも容易に扱うことが可能です。
最近導入された「Vary」という機能により、インペインティングを使って細かな修正が行えるようになり、ユーザーのクリエイティブな要求にも柔軟に応えられるようになりました。
Midjourneyで生成できる絵は?
Midjourneyで生成できる絵について、いくつかピックアップして下記の記事で紹介しています。よろしければ参考になさってください。
にじジャーニーで生成できる絵は?
Midjourneyは写真のようなリアルな絵を得意とするモデルですが、ユーザーは追加料金なしで「にじジャーニー」というアニメイラスト専用のモデルも利用できます。
にじジャーニーでは、限られたプロンプトからでも高い芸術性を持つアニメイラストを生成することが可能です。
どのようなイラストを作成できるのかに興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
Midjourneyはこんな人におすすめ。
Midjourneyは、下記のような人に向いています。
- マシンスペックを気にせずにAI画像生成をしたい人
- 色々なスタイルの画像を生成したい人
- 画像のクオリティにこだわりたい人
画像生成AI:NovelAIの特徴
NovelAIは、愛らしい日本のアニメスタイルのイラストを手軽に生成できるWebサービスです。
NovelAIの最大のメリットは、初心者でも簡単に高品質な「アニメスタイル」や「ちびキャラ」スタイルのイラストを生成できる点です。また、NSFW(成人向け)コンテンツの生成も許容されているため、アダルト向けイラストを望むユーザーにも支持されています。
NovelAIはこんな人におすすめ
NovelAIは下記のようなユーザーに向いています。
NovelAIはアニメスタイルに特化しているため、写真のようなリアリスティックなイラストを生成することは得意としていません。この点は、リアルなイラストを求めるユーザーにとっては不向きかもしれません。
- アニメスタイル・ちびスタイルの絵だけを生成したい人
- アニメスタイルのNSFW画像を生成したい人
画像生成AI:DALL-E3 in ChatGPTの特徴
DALL-EはOpenAIによって開発された人工知能(AI)システムです。
最新バージョンのDALL-E 3はChatGPTに統合されており、ChatGPTとの自然な会話を交わしながらAIによる画像生成のプロンプトを作成できるようになりました。
現行の主要な画像生成AIも自然言語でのプロンプトには対応していますが、DALL-E 3はChatGPTが介在することで、よりリラックスした自然な会話の中で新しいAI画像生成の経験を提供します。
また、DALL-E自体のプロンプトに対する理解能力はダントツで優れており、学習データにはなさそうな特殊な要望にも対応しようとします。
DALL-E 2の時は画像の品質面で他の画像生成AIに遅れをとっていましたが、DALL-E 3ではその品質が大幅に向上し、Twitter(旧X)のAIイラスト界隈でも頻繁に見かけるほど、人気のある画像生成AIとなりました。
DALL·E 3 is now available in ChatGPT Plus and Enterprise ‐ OpenAI
DALL-E3 in ChatGPTはこんな人におすすめ
- 対話形式で画像生成したい人
- ChatGPTのサブスクリプションに加入している人
- プロンプトに忠実なAIで、ストレスなくAI画像生成をしたい人
画像生成AI:Bing Image Creatorの特徴
DALL-E3を統合したChatGPTは有料プランへの加入が必要ですが、DALL-E3を無料で試してみたい場合は、「Bing Image Creator」が良い選択肢になるでしょう。
「Bing Image Creator」はMicrosoftが提供する無料の画像生成AIサービスで、内部的にDALL-E3の技術を使用しています。そのため、DALL-E3の機能を無料で試すことが可能です。
ただし、ChatGPT内の有料版DALL-E3と比較すると、生成できる画像の数や利用できる機能に一定の制限がありますが、最先端のAI技術を無料で体験できる点では魅力的です。
Bing Image Creatorはこんな人におすすめ
Bing Image Creatorは下記のようなユーザーに向いています。
- プロンプトの理解力がトップクラスで優れるAI「DALL-E3」を無料で体感したい人
- 無料で画像生成をしたい人
画像生成AI:Stable Diffusionの特徴
画像生成AIに深く没頭したい方には、無限に多様なイラストを創出可能なStable Diffusionが最適です。このツールの魅力は、モデルの変更によって多様なスタイルの画像を生み出せる柔軟性にあります。数多くのモデルがコミュニティによってチューニング・共有されており、これらを利用することで、幅広いスタイルのアートワークを生成することが可能です。
さらに、独自のカスタムモデルを作成するオプションもあります。例えば、自宅の猫の写真をたくさん学習させることで、あなた専用の猫イラストを描き出すモデルを構築することができます。
Stable Diffusionの最大の利点は、それがオープンソースであること、そして自分のPCにインストールして無料で画像を生成できることです。しかし、注意点として、このソフトウェアを動かすためには約20万円の投資を必要とする高性能PCが必要になります。
この初期投資を超えることができれば、Stable Diffusionでのクリエイティブな冒険を始めることができるでしょう。
Stable Diffusionはこんな人におすすめ
- 高性能PCを用意できる人
- NSFWコンテンツを思う存分生成したい人
- AI美女画像を生成したい人
画像生成AI:Canvaの特徴
Canvaは、その直感的なクラウドベースのインターフェースと、多岐にわたるデザインテンプレートにより、専門のデザイナーでなくても高品質なビジュアルコンテンツを手軽に作成できるツールとして日本でも広く認知されています。
2023年、そんなCanvaにもAI画像生成機能が追加されました。この機能は、ユーザーがただの数クリックで独自のイラストを生み出せるように設計されており、生成されたAIイラストは直ちにCanvaのデザインキャンバス上で、SNSの投稿、プレゼンテーション、広告などのクリエイティブな素材として利用可能です。
私は、ブログ運営時のアイキャッチ画像などのビジュアルコンテンツは、主にCanvaやFigmaを使用して作成していますが、Canvaを使ってアイキャッチデザインをする際には頻繁にこの機能を利用していて、導入初期の頃に比べて、そのクオリティは大きく向上し、今ではプロのイラストに匹敵するレベルにまで進化したことを実感しています。
Canvaはこんな人におすすめ
- Canvaを日頃から使っている人
- AIイラストを使ってデザインワークをしたい人
- AI画像のSNS投稿を便利に行いたい人
画像生成AI:Adobe Fireflyの特徴
Adobe Fireflyは、Photoshopなどのデザインツールを提供するアドビが開発するAIサービスです。
Adobe Fireflyは、アドビが開発した生成AIで、簡単なテキスト入力で目を引く画像、文字スタイル、カラースキームなどを作成することができます。
画像生成だけではなく、
Adobe Fireflyはこんな人におすすめ
- 著作権侵害のリスクの少ないAIを使いたい人
おすすめの画像生成AI:用途別の解説
ここからは生成AIを用途別にカテゴライズしてみました。
無料で画像生成を試したい人へのおすすめは?
- Bing Image creator:Bingチャットから誰でも気軽に無料で試せる。
- Dall-E2:毎月数クレジットが配布される。OpenAIの頭の良いAI。
- Leonardo ai:最近登場したサービスなので、今回紹介していないですが無料の中ではクオリティの面でおすすめ。
- Canva AI:ひと手間加えてSNS投稿して楽しめる。
アニメイラストを生成したい方へのおすすめは?
- Stable Diffusion:自分のPCが要件を満たしているなら無料運用が可能。
- にじジャーニー:かなり幅広い画風を楽しめる。Midjourneyもサブスクに含まれる。
- NovelAI:NovelAIの画風が気にいればおすすめ。生成できる画風は多くない。ControlNetを使える。
NFT系のデジタルアートを生成したい方におすすめは?
- Midjourney:芸術性がダントツで高い。少ない単語でもアートな作品が作りやすいので初心者にも向いている。
- Stable Diffusion:モデルによって対応できない画風は無い。
- Dall-E3:同じテーマで異なるバリエーションの画像をつくりやすい。
Vライバー・VTuberの画像生成におすすめは?
- にじジャーニー:アニメ系の画像に強い
- NovelAI:アニメ系の画像に強い
- Stable Diffusion:アニメ系の画像に強い
Lineスタンプを作りたい。
- NovelAI:スタンプで人気のアニメ系イラストを手軽に作成できる。
- にじジャーニー・Midjourney:画像のクオリティはピカイチ。
- Dall-E3:プロンプトの忠実度が高く、キャラクターによっては同じキャラクターの異なるバリエーションの生成が簡単
自分でAIモデルを学習したい人におすすめは?
- Stable Diffusion:自分でモデル学習ができる。
AI美女画像を生成したい方におすすめは?
- Stable Diffusion:実写系、アニメ系なんでも。
- NovelAI:アニメ系は一応作れる。
まとめ
以上、画像生成AIの比較でした。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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