Stable Diffusionをスマホで使う方法4選【PC不要も】2026年版

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「Stable Diffusionをスマホで使いたい」という疑問への答えを先にお伝えすると、方法は大きく4つあります。①無料のWebサービス・アプリを使う(PC不要)、②クラウドGPUサービスでWebUIをブラウザから動かす(PC不要)、③自宅PCのWebUIをスマホから遠隔操作する、④Tailscale等で外出先からアクセスするの4パターンです。
本記事では、PCを持っていない方・PCスペックが足りない方向けの「スマホだけで完結する方法」から、ゲーミングPCをお持ちの方向けの「WebUIをスマホから遠隔操作する–listen設定」まで、2026年の最新情報で目的別に解説します。じょじおです。それでは順番に見ていきましょう。
結論:Stable Diffusionをスマホで使う方法は4つ【比較表】
まずは4つの方法を一覧で比較します。ご自身の環境(PCの有無)と目的に合わせて選んでください。
| 方法 | PC | 費用の目安 | 自由度 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| ①Webサービス・アプリ(PixAI・SeaArt等) | 不要 | 無料〜(詳細は公式で要確認) | △(サービス依存) | まず試したい人・PCなしの人 |
| ②クラウドGPU(ConoHa AI Canvas等) | 不要 | 月額+時間課金(詳細は公式で要確認) | ◎(WebUIそのもの) | PCなしで本格的に使いたい人 |
| ③自宅PCのWebUIを遠隔操作(–listen) | 必要(GPU搭載) | 電気代のみ | ◎ | ゲーミングPCを持っている人 |
| ④外出先からアクセス(Tailscale) | 必要(③の応用) | 無料プランあり(詳細は公式で要確認) | ◎ | ③を外でも使いたい人 |
PCなし派・PCあり派の選び方
- PCを持っていない・スペックが足りない方:方法①のWebサービスから始めて、物足りなくなったら方法②のクラウドGPUへステップアップするのがおすすめです。
- GPU搭載PCを持っている方:方法③の–listen設定が断然おすすめです。追加費用ゼロで、ソファや寝室からスマホ・iPadで画像生成できるようになります。外出先でも使いたい場合は方法④を組み合わせます。
方法1:無料Webサービス・アプリで今すぐ使う【PC不要】
2026年現在、「スマホだけでStable Diffusion系の画像生成をする」最も手軽な方法は、Stable Diffusionベースのモデルを搭載したWebサービス・アプリを使うことです。アカウント登録だけで、スマホのブラウザやアプリからすぐに画像生成を始められます。代表的なサービスを2つ紹介します。
PixAI:アニメ系イラストに強い定番サービス
PixAIは、アニメ・イラスト系の生成に強いWebサービスです。Stable Diffusion系の人気モデルやLoRAをブラウザ上で選んで使えるのが特徴で、スマホのブラウザからも操作しやすいUIになっています。毎日配布されるクレジットの範囲なら無料で生成できます(配布量や条件は変更されることがあるため、詳細は公式で要確認)。
プロンプトの書き方はWebUI版と共通で、Danbooruタグが有効です。タグの探し方はDanbooruタグの調べ方の記事で詳しく解説しています。
SeaArt:機能が豊富でスマホアプリもあり
SeaArtは、モデル数・機能の豊富さが魅力のサービスです。txt2imgだけでなく、img2imgやアップスケールなどWebUIに近い機能をスマホから使えます。スマホアプリも提供されているため、ブラウザ操作が苦手な方にも向いています。こちらも無料枠(スタミナ制)があり、毎日回復する範囲で生成できます(詳細は公式で要確認)。
思い通りの絵を出すにはプロンプトの引き出しが重要です。AIアートのプロンプトまとめ記事やネガティブプロンプトの解説記事も合わせてどうぞ。
注意点:生成制限と商用利用
- 生成枚数の制限:無料枠はクレジット・スタミナ制で、1日に生成できる枚数に上限があります。たくさん生成したい場合は有料プランか、方法②以降を検討しましょう。
- 商用利用の可否:サービスやプラン、使用モデルによって商用利用の条件が異なります。収益化目的で使う場合は、必ず各サービスの利用規約と使用モデルのライセンスを公式で確認してください。
- 非公開生成:無料プランでは生成画像が公開ギャラリーに表示されるサービスもあります。非公開設定の可否も事前にチェックしましょう。
方法2:クラウドGPUサービスならスマホだけでWebUIが動く
「Webサービスでは物足りない。本物のWebUIを、モデルも拡張機能も自由に入れて使いたい。でもGPU搭載PCは持っていない」という方には、クラウドGPUサービスが最適解です。代表例はGMOインターネットのConoHa AI Canvasで、クラウド上のGPUでStable Diffusion WebUIが動き、スマホのブラウザからそのまま操作できます。
向いている人
- GPU搭載PCを買わずに(初期投資数十万円を掛けずに)本格的なWebUIを使いたい人
- 好きなモデル・LoRAを自分で追加して使いたい人
- Webサービスの生成制限や公開設定に縛られたくない人
始め方の流れ
- 公式サイトでアカウント登録し、プランを選択する(月額料金+利用時間に応じた課金体系が一般的です。最新の料金は公式で要確認)
- 管理画面からWebUIを起動する
- 発行されたURLにスマホのブラウザでアクセスして生成開始
使いたいモデルはHugging Faceからのモデルダウンロード方法の記事を参考に追加できます。使わない時間は停止しておけば時間課金を抑えられるのもクラウドの利点です。
方法3:自宅PCのWebUIをスマホ・iPadから遠隔操作する【–listen設定】
ここからが本記事のメインです。すでにGPU搭載PCでStable Diffusion WebUIを動かしている方なら、起動オプションに「–listen」を1つ追加するだけで、同じWi-Fi内のスマホ・iPad・別のPCからWebUIを操作できるようになります。追加費用はゼロ。PCの前に座らなくても、ソファでスマホをいじりながら画像生成できる快適さは一度体験すると戻れません。
前提条件
- WindowsパソコンにStable Diffusion WebUI(A1111・Forge系)またはComfyUIがインストール済みで、単体で動作していること
- PCとスマホ・iPadが同じネットワーク(同じWi-Fiルーター)に接続されていること
- 生成処理はあくまで自宅PCのGPUで行われるため、生成中はPCの電源を入れておく必要があること
手順1:–listenオプションを設定する(A1111・Forge系・ComfyUI対応)
通常、WebUIは「127.0.0.1(自分のPC自身)」からのアクセスしか受け付けません。–listenオプションを付けると「0.0.0.0(ネットワーク上の他の端末)」からのアクセスを受け付けるサーバーモードで起動します。
A1111・Forge系の場合:WebUIのインストールフォルダにある「webui-user.bat」をメモ帳などで開き、COMMANDLINE_ARGSの行を次のように書き換えて保存します。Forge・reForgeなどの派生版もA1111互換のため同じ設定が使えます。
set COMMANDLINE_ARGS=--listen
すでに–xformersなど他のオプションを付けている場合は、半角スペース区切りで追記します。
set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --listen
ComfyUIの場合:起動コマンドに–listenを付けます。ComfyUIのデフォルトポートは7860ではなく8188である点に注意してください。
python main.py --listen
保存後にバッチファイルからWebUIを起動し、コンソールの表示が「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860」から「http://0.0.0.0:7860」に変わっていれば、サーバーモードでの起動に成功しています。
手順2:ファイアウォールでポートを開放する
次に、Windowsのファイアウォールでポート7860(ComfyUIは8188)への受信を許可します。
- スタートメニューで「セキュリティが強化されたWindows Defender ファイアウォール」を検索して開く
- 左メニューの「受信の規則」→右メニューの「新しい規則」をクリック
- 規則の種類で「ポート」を選択し、「TCP」「特定のローカルポート:7860」を入力(ComfyUIなら8188)
- 「接続を許可する」を選択し、プロファイルは自宅Wi-Fiに合わせて「プライベート」にチェック(パブリックは外すのが安全です)
- 「Stable Diffusion WebUI」など分かりやすい名前を付けて完了
手順3:PCのIPアドレスを確認してスマホからアクセスする
コマンドプロンプトを開き、次のコマンドでPCのローカルIPアドレスを確認します。
ipconfig
表示された「IPv4 アドレス」(例:192.168.3.18)をメモし、スマホやiPadのブラウザ(Safari・Chrome)で次の形式のURLを開きます。
http://192.168.3.18:7860
見慣れたWebUIの画面がスマホに表示されれば成功です。あとはPC版と同じようにプロンプトを入力して生成できます。よく使う場合はホーム画面にブックマークを追加しておくとアプリ感覚で起動できて便利です。
拡張機能が入れられない時は(–enable-insecure-extension-access)
A1111系では、セキュリティ上の理由から–listen有効時はExtensionsタブからの拡張機能インストールが無効化されます。次のフラグを追加すると解除できますが、「ネットワーク上の誰でも拡張機能(=任意のプログラム)をインストールできる状態」になるため、リスクを理解した上で自宅の信頼できるネットワークでのみ使ってください。
set COMMANDLINE_ARGS=--listen --enable-insecure-extension-access
より安全に運用するなら、「–listenなしの通常起動用」と「–listenありのサーバー起動用」の2つのバッチファイルを用意し、拡張機能の追加はPC側の通常起動時だけ行う使い分けがおすすめです。
つながらない時のトラブルシューティング
- コンソールが0.0.0.0:7860になっているか:127.0.0.1のままなら–listenが反映されていません。バッチファイルの編集内容と保存を確認してください。
- PCとスマホが同じWi-Fiか:スマホがモバイル回線(5G/4G)や別のSSIDにつながっていると届きません。ゲスト用SSIDは隔離設定されていることが多いので注意です。
- URLの形式は正しいか:「https」ではなく「http」で、IPアドレスの後ろに「:7860」(ComfyUIは:8188)を忘れていないか確認してください。
- ファイアウォールの規則:プロファイル(プライベート/パブリック)が現在のネットワークの種類と一致しているか確認します。PCのネットワークが「パブリック」判定になっていると弾かれます。
- IPアドレスの変化:再起動でPCのIPが変わることがあります。つながらなくなったらipconfigで再確認するか、ルーター側でPCのIPを固定しておくと安定します。
方法4:外出先からアクセスするならTailscaleが定番
方法3は同じWi-Fi内限定の方法ですが、「外出先からも自宅PCのWebUIを使いたい」場合はVPNサービスのTailscaleを使うのが2026年現在の定番です。PCとスマホの両方にTailscaleをインストールして同じアカウントでログインするだけで、端末同士が仮想的な専用ネットワークでつながり、外出先からも「http://(Tailscaleが割り当てたIP):7860」でアクセスできます。個人利用なら無料プランで十分使えます(台数上限などの詳細は公式で要確認)。
ルーターのポート開放で直接公開してはいけない理由
「ルーターのポートフォワーディングで7860をインターネットに公開すればいいのでは?」と考える方もいますが、これは絶対にやめてください。WebUIには認証機能が標準で有効になっておらず、公開した瞬間に世界中の誰でもあなたのWebUIにアクセスできる状態になります。実際にインターネット上に公開されたWebUI/ComfyUIを狙った攻撃・不正利用は報告されており、PC内のファイルやGPUリソースが危険にさらされます。外部アクセスは必ずTailscaleのようなVPN経由で行いましょう。
【2026年補足】A1111版WebUIの現状とForge/ComfyUIへの移行
本記事で扱ったAUTOMATIC1111版WebUIは、2024年7月のv1.10.1を最後に正式リリースが止まっており、2026年現在は事実上メンテナンス段階にあります。今も問題なく動作しますが、最新モデルへの対応はForge系(A1111互換で–listenも同様に使えます)やComfyUI(–listen対応・ポート8188)が中心になっています。これから環境を作る方や最新モデルを使いたい方は、Forge系・ComfyUIを選んでおくと安心です。本記事の遠隔操作手順はどちらでもそのまま応用できます。
よくある質問(FAQ)
iPhoneだけでStable Diffusionは完結できますか?
できます。方法①のPixAI・SeaArt等ならiPhoneのブラウザやアプリだけで生成から保存まで完結します。本格的なWebUIを使いたい場合も、方法②のクラウドGPUならiPhoneのブラウザだけで利用可能です。
無料でどこまでできますか?
方法①の無料枠で1日数枚〜数十枚程度の生成が目安です(サービスにより変動。詳細は公式で要確認)。GPU搭載PCをお持ちなら、方法③は完全無料で枚数無制限に使えます。
スマホで生成した画像は商用利用できますか?
方法によって異なります。Webサービス経由の場合はサービスの規約とプランに依存し、自前のWebUI(方法②③④)の場合は使用するモデルのライセンスに依存します。いずれも利用前に必ず公式の規約・ライセンスを確認してください。
まとめ:目的別おすすめ早見表
最後に、目的別のおすすめをまとめます。
| 目的 | おすすめの方法 |
|---|---|
| とにかく今すぐ無料で試したい | 方法①:PixAI・SeaArt |
| PCなしで本格的にWebUIを使いたい | 方法②:ConoHa AI Canvas等のクラウドGPU |
| 自宅のゲーミングPCを活用したい | 方法③:–listen設定で遠隔操作 |
| 外出先からも自宅PCで生成したい | 方法④:Tailscale+方法③ |
スマホからStable Diffusionを使う環境が整うと、思いついたアイデアをその場で形にできるようになり、画像生成が一気に生活に溶け込みます。プロンプトの引き出しを増やしたい方はプロンプト集やネガティブプロンプト解説、モデル追加はHugging Faceの使い方も参考にしてください。それでは、快適なスマホAIイラストライフを。




コメント
コメント一覧 (8件)
はじめまして。
こちらの記事のおかげでスマホで画像生成できました!ありがとうございます!
さらに通勤中にも画像生成できる手段があるという事で、とても気になっています。
インターネット経由の方の記事も楽しみにお待ちしております!
さささん、はじめまして。嬉しい報告をありがとうございます!
期待させてしまって申し訳ないのですが、インターネット経由の方の記事は、ルータの設定変更とかが絡むので、みんなが共通して理解できる記事を作るのが難しいかなーと思ってます。
それと、私自身、外出先の場合は、Midjourneyを楽しむことが多いので、記事に対しての優先度が正直とても低いです・・・・・・・・・
申し訳ありません><
ご返信ありがとうございます。
やっぱり色々と設定が複雑な感じなんですね…
こちらの記事にはずいぶん助けられていますので、謝られる必要なんてありませんよ
ネット経由自分でも色々と模索してみますね
別案ですが外出先だけColab版WebUIを使うというのはいかがでしょうか。
Colab版もスマホ操作ができます。下記に解説していますので、もし興味があればご参考になさってください。
https://blogcake.net/stable-diffusion-colab/
はじめまして、こちらの記事でタブレットで、Stable Diffusionを使えるようになりました。
しかし、注意点にも書いてあるように拡張機能がインストール出来なくなりました。
–listenオプションを無効、有効にする簡単な切り替え方法はあれば教えてください。
初心者な質問ですいません。
お疲れ様です。
その都度、ひとつのバッチファイルを書き換えるのはダルいので、私はバッチファイルを2つ作って同じフォルダ内に置いてますよ。
–listenあり
–listenなし
拡張機能をインストールしたい時だけ、「リッスンなし」の方のバッチファイルから起動すればOKです。
なるほど、ありがとうございます!
早速やってみます。
はい!!