【初心者向け】Stable diffusionを低スペックパソコンで使う方法!

こんにちは、画像生成AIでひたすら猫のイラストを生成している じょじお(@jojio‗illust)です。
この記事では、Stable Diffusionを低スペックパソコンやタブレットで使用する方法について紹介します。
Google Colaboratoryという無料クラウドを使えば、Stable Diffusionを低スペックノートで利用できます。

話題のControlNetも使えます!


▲AI画像の大量ファイルをプロンプトと一緒に簡単に整理する方法はこちら。


▲素材に関連する英単語100個以上まとめました。


▲すべてのプロンプト関連記事はこちらにまとめています。


▲Midjourneyユーザー向け。専用Discordサーバーを作って画像生成作業を効率化する方法。
Google Colaboratoryとは?


Google Colaboratory(グーグルコラボラトリー)とは、Googleが提供する無料のプログラム実行環境です(課金要素あり)。Google Colab(グーグルコラボ)と呼ばれることもあります。
Googleが提供するハイスペックマシンの上で、LinuxコマンドやPythonなどのプログラムを実行することができるサービスです。
そんなGoogle Colabでは、Stable Diffusionも動かすことができちゃうのです。



Google colabはプログラムを実行できる無料サーバーだよ。
Stable Diffusion環境も構築できるよ。
Google Colaboratoryのメリット
Stable diffusionを動かすには、本来、ゲーミングPCクラスのPCスペックが必要です。
しかし、ゲーミングPCは快適ですが高価ですよね・・・。
そこで、Google Colabを使えば、低スペックマシンでもStable Diffusionを使うことができます。
Google Colabは、基本的には無料で利用できます(課金要素あり)。


▲もし、ご自宅にグラボを搭載したPCをお持ちの方は、自宅のPCを使うことをお勧めします。PCへのインストール方法はこちらの記事をご覧ください。
Google ColabでStable diffusionを動かす仕組みは?


Stable Diffusionの人気WebUIであるAutomatic1111は、Google Colabで稼働させるためのノートブックが公開されています。このノートブックを利用することで、自分でプログラミンコードを書かなくても簡単にStable Diffusionを利用できます。
ノートブックとは、Goole Colabで扱う特殊なファイルです。



プログラミング経験のない方でも10分程度で初期設定できるので安心してください!
Googleドライブの使用量は?
今回、WebUIをインストールするにあたり、10GB程の容量を使用しました。
WebUI:7GB + モデル:2G +ControlNet 1.6G → 10GB
Googleドライブの無料枠は15GBまでですので、複数のモデルを何個も運用するには無料枠では厳しかもしれません。


▲もっと快適に画像生成したい方におすすめのPCです!
Google ColabでStable Diffusionを動かす手順



実際にノートブックを使ってみます!!!!
Google Colab用のノートブックの入手


▲Automatic1111 WebUI 公式ページにアクセスしてGoogle Colab用のノートブックを開きます。
上図のようにノートブックはいくつか種類が存在します。今回はTheLastBenさんのファイルを開いてみます。
全部を比較したわけではありませんが、TheLastBenさんのファイルは簡単だと思います。


▲ノートブックを開くと図のような画面が表示されます。上部メニューのFileをクリックし、Save copy in Driveを選択します。
Googleにサインインしていない場合、サインインが必要です。サインインしてください。


▲コピーすると自分のGoogleドライブにノートブックがコピーされてコピーファイルが開きます。コピーファイルはファイル名に「Copy」という名前が追加されます。
コピーファイルの方で今後の操作をしていきますので、オリジナルファイルは閉じてください。
モデルの入手
ノートブックを実行する前にモデルを準備します。
モデルとは、画像のスタイルを決めるとても重要なファイルです。モデルを変えれば、同じ指示文章を使っても絵のスタイルが変わります。


▲モデルの種類と解説はこちら
今回は、超ハイクオリティな2次元イラストが生成できる人気のモデル「Anything V4.0」を使ってみます。


▲Anything v4.0のリポジトリを開きます(https://huggingface.co/andite/anything-v4.0/tree/main)。いくつかファイルがありますが、一番ファイルサイズの小さい下記のprunedファイルを選びます。ファイルの横の「LPS」ボタンをクリックしてDLします。(各ファイルの違いの解説はこちら)
anything-v4.5-pruned-fp16.ckpt


▲ファイルをダウンロードしたら、Google driveを開き、DLしたファイルをGoogle driveにアップロードします。
わたしは、わかりやすいように下記のようにフォルダを2つ作ってからそこにアップロードしました。
StableDiffusion/models/ここにモデルファイルを保存
ノートブックの実行
準備ができたのでノートブックを実行していきます。
ノートブックを見てみると、6個のブロック(セル)にわかれていて、それぞれのセルの左側に「▶ボタン」がついています。
作業の流れとしては、この▶ボタンを上から一個一個クリックして実行していくだけです。簡単です。


1セル目の実行(ノートブックからGoogleドライブに接続)


▲早速1セル目の「▶ボタン」を押してプログラムを実行します。
1セル目の役割はノートブックをGoogleドライブに接続する役割のコードが書かれています。


▲図のような確認メッセージがでるので「Googleドライブに接続」をクリックします。


▲各種認証について許可を求められますので、内容を確認して許可をクリックします。


▲プログラムの実行がおわると「mounted」というmsgがでます。これが確認できたら次へ進みます。
2セル目の実行(Install/Update AUTOMATIC1111 repo)


▲2セル目も▶ボタンを押して実行します。


▲Doneという表示がでたらOKです。次へ行きます。
3セル目の実行(Requirements)
同様に3セル目も実行します。


▲こちらも実行してDoneという表示にしましょう。
4セル目の実行
4セル目はモデルの設定です。
モデルの設定は下記から選べます。
- StabilityAIのStable Diffusionのモデルをダウンロードする方法
- Googleドライブに保存済みのモデルを使う方法
- モデルのURLを指定してダウンロードする方法
今回は、モデルを事前にダウンロード済みですので、2の方法です。


▲図の「Path_to_MODEL」にモデルを設置したフォルダ名を指定します。
私は「models」フォルダにモデルを格納してありますので、下記のように入力しました。
/content/gdrive/MyDrive/StableDiffusion/models/


▲Using the trained model.というメッセージが表示されれば成功です。
エラー:wrong path use the colab file explorer to copy the path


▲このようなエラーが出た場合は、ファイル名の入力ミスがある可能性が高いです。確認してください。
5セル目(ControlNet)


▲5セル目はControlNetのインストールです。ControlNetも使う場合はボタンを押します。



ControlNetを使わない方はこちらは実行しなくても大丈夫です。ディスク容量(1.6GB)を節約できます。
ControlNetは画像生成AIの革命ともいわれているツールで、ざっくり言うとキャラクターのポーズや構図をコントロールできる機能です。
Text-to-Imageでは、ポーズの指定をプロンプトに記述しても、自分の思い通りのポーズが生成されるかは完全に運要素が強くありました。ControlNetの登場でポージングに関してはかなり狙い通りの調整ができるようになりました。
ControlNetの使い方はこちら。
6セル目(Start Stable-Diffusion)


▲ユーザーIDとパスワードを入力します。これは、事前に定義されたものではなく、あなたが決めます。この認証情報を使ってアクセスします。
ここでは、「ユーザー名:user、パスワード:pass」と設定しました。設定したら再生ボタンを押して実行します。


▲少し待つと「Connected」という文字とURLが表示されます。
このURLがStable Diffusionサーバーのアドレスです。URLをクリックして開きましょう。


▲URLをクリックすると別タブでログイン画面が表示されます。先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力しましょう。


▲ログイン成功するとWebUIを表示です!!!!!!!
エラーがどうしても解消できな時は?


▲何回実行してもエラーが解消できないときはランタイムメニューの中の「ランタイムを接続解除して削除」を実行して最初からやり直すと解消できることがあります。
画像を生成してみましょう!
画像生成方法


▲下記の簡単なプロンプトを入れて画像生成してみましょう。入力したら「Genarate」ボタンを押します。
masterpiece, high quality, high detailed girl, face shot
low quality, low detailed, bad anatomy, bad hands


▲数秒まつと画像が生成されます。
生成した画像の保存場所は?


生成した画像は、Googleドライブのoutputsという名前のフォルダのサブフォルダに保存されます。
sd/stable-diffusion-webui/outputs/txt2img-images/(日付)/ここに画像が保存される
ノートブックの終了方法
ノートブックを閉じるときにCtrl+sでノートブックの状態を保存して閉じます。
ノートブックの2回目以降の起動方法は?
Googleドライブからノートブックを開き、最後のセルだけ実行します。Urlが表示されたらクリックすればOKです。
エラーが出る場合は、一番上のセルから再実行します。
モデルを変更するときは?
最初のモデルを保存したフォルダに、他のモデルを保存しておけば複数のモデルを使い分けることもできます。


▲モデルの切り替えは、WebUIの画面左上のプルダウンから変更します。表示されない場合は、プルダウン右側のリフレッシュボタンを押してみてください。
WebUIのインストール場所
Googleドライブの「sd」フォルダです。outputsもこの中。
その他のおすすめ設定


▲画像のクオリティを上げるための必須設定。


▲AIコスプレイヤーを楽しみたい人はLoRa


▲プロンプト入力の効率化




▲ネガティブプロンプトの入力を省略する設定。
まとめ
Google Colabで無料で画像生成する方法について紹介しました。
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