にじジャーニーの「4つのスタイル」の違いと特徴を比較してみました。
こんにちは、画像生成AIのプロンプトを研究している じょじお(@jojio‗illust)です。
この記事では、にじジャーニーv5の4つのスタイルを紹介します!!!!!
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Nijijourney(にじジャーニー)の4つのスタイルとは?
Nijijourney v5(バージョン5)が2023年4月に公開されました。これまでのv4に比べ、画像のクオリティが格段にあがりました。
大きな変化はそれだけではありません。V5は特徴のある4つのスタイル(Style)が利用可能です。
4つのスタイルを理解して使い分けることで、我々ユーザーは、多彩な表現ができます。
上の画像の絵は、プロンプトがすべて同じです。
スタイルを変えるだけで絵柄がガラリと変わることがお分かりいただけるかと思います!
にじジャーニーの4つのスタイルの概要
Nijijourney v5のスタイルは下記の4つあります。
- Default:アニメ。光の描写が得意。
- Expressive:大人でクール
- Cute:パステル調でかわいい。余白多い。
- scenic:背景がきれい
にじジャーニーの4つのスタイルの使い方
それぞれのスタイルを使う方法は「–Style」コマンドを付けて、そのあとに半角スペースを空けてスタイル名を記述します。Cuteスタイルを使う場合は、「-Style Cute」です。
Cuteスタイルを使う例:–Niji 5 –Style Cute
スタイルはにじじゃーにーV5の機能であるため、「–Niji 5」コマンドも必須です。「–Style」を指定しなかった場合、デフォルトスタイルで絵が生成されます。
スタイル①Default(デフォルト)
にじジャーニーのデフォルトスタイルは、最初に公開されたアニメ調のスタイルです。
このスタイルで生成されたイラストは、標準的なアニメ調のイラストで、絵柄が安定しやすいのが特徴です。
Default(デフォルト)スタイルの特徴
デフォルトスタイルには下記の特徴があります。
- 強化された終端線 – 絵の中の明るい部分と暗い部分の境目を「終端線」と言います。ニジ5は、その強い終端線を利用して、最初の印象を向上させています。
- 統一された影/光の形 – 終端線の同じ側にあるエリアを似たようにしました。これにより、絵が「きれい」に感じられます。ニジ5の絵では、平均してテクスチャが少なくなりますが、情報量が豊富に感じられます。
- 正確な重要な細部 – アニメの絵において、小さくて正確な特徴が強い構図を作るための鍵です。ニジ5は、目のハイライトのような、小さくて重要な細部を正確に配置する驚くべき精度を持っています。
- 画像の一貫性 – 画像全体の一貫性に努力しました。ニジ5では、Midjourney v5のような難しい対象物に対しても、同様の改善が見られるはずです。たとえば、手の描写が上手くなっています。
上記はにじジャーニーの公式ページの意訳です。原文はこちら。
絵柄が安定しているので、漫画や一貫性のあるストーリーを表現したい場合に向いてるスタイルだと思います。
Default(デフォルト)スタイルのコマンド
デフォルトスタイルで絵を生成するには下記のコマンドを使います。
--niji 5
girl on the sofa --niji 5
Default(デフォルト)スタイルで生成できる絵
下記の記事でデフォルトスタイルで生成した絵をプロンプト付きで紹介しています。よろしければ併せてご覧ください。
スタイル②Expressive
この項ではExpressive(エクスプレッシブ)スタイルについて紹介します。
Expressive(エクスプレッシブ)スタイルは、大人でリアルな表現が得意なスタイルです。
下記の特徴があります。
Expressive(エクスプレッシブ)スタイルの特徴
Expressive(エクスプレッシブ)スタイルには下記の特徴があります。
- 「リアルな」目のスタイル – エクスプレッシブは、もっとリアルな目のデザインが特徴です。
- サブサーフェス・スキャッタリング – これは、光が透明な物体にどのように影響するかを計算するために、3Dグラフィックでよく使われる現象です。エクスプレッシブでは、肌がみずみずしく美しく見えるように、この技術が使われています。
- アンビエント・オクルージョン – これは、光の影響がない状態で物体を描写するために、3Dグラフィックで使われます。エクスプレッシブのスタイルでは、非常にうまく配置されたアンビエント・オクルージョンを使って、重さの感じを出しています。
- 高彩度 – エクスプレッシブの彩度はデフォルトよりも高く、絵画に豊かで暖かい雰囲気を与えています。
上記はにじジャーニーの公式ページの意訳です。原文はこちら。
リアルで芸術的な表現が好きな人に向いています。
Expressive(エクスプレッシブ)スタイルのコマンド
Expressive(エクスプレッシブ)スタイルで絵を生成するには下記のコマンドを使います。
--niji 5 --style Expressive
girl on the sofa --niji 5 --style Expressive
スタイル③Cute(キュート)
この項ではCute(キュート)スタイルについて紹介します。
Cute(キュート)スタイルは、平面的なやわらかい表現が得意なスタイルです。下記の特徴があります。
Cute(キュート)スタイルの特徴
Cute(キュート)スタイルには下記の特徴があります。
- かわいい目のスタイル – とても愛らしい顔のデザインが特徴です。
- フラットな陰影 – このスタイルでは、光の影響を減らしています。かわいいデザインでは、繊細で平らな陰影が使われています。
- 空白のスペース – 強い2D要素のため、かわいいデザインでは大きな空白のスペースを使って、作品の重要な部分に焦点を当てています。
- 細かいディテール – かわいいスタイルでは、複雑なグラフィックの細かい部分を使って、しっかりした作品に仕上げています。
上記はにじジャーニーの公式ページの意訳です。原文はこちら。
名前のとおり、かわいらしい優しい表現になります。標準はパステル調というか水彩っぽい絵柄になりやすいですが、リアル系のイラストも味があります。
Cute(キュート)スタイルの生成コマンド
Cute(キュート)スタイルで絵を生成するには下記のコマンドを使います。
--niji 5 --style Cute
girl on the sofa --niji 5 --style Cute
Cute(キュート)スタイルで生成できる絵
下記の記事でキュートスタイルで生成した絵をプロンプト付きで紹介しています。よろしければ併せてご覧ください。
スタイル④Scenic(シーニック)
Scenic(シーニック)スタイルの特徴
Scenic(シーニック)スタイルは、美しい背景が特徴的なスタイルです。
下記の特徴があります。
- デフォルトの顔のスタイル – シーニックもデフォルトと同じように、現代的なアニメの顔のデザインが使われています。
- エクスプレッシブの3D照明モデル – エクスプレッシブと同じく、シーニックには現実に近い光と影を表現するための洗練されたシステムがあります。とても美しい背景が特徴です。
- かわいいのグラフィックスタイル – 以下で説明するように、キャラクターをシーンに入れるのは難しいことです。シーニックは、作品のバランスをとるために、かわいいデザインから強いグラフィック要素を借りています。
上記はにじジャーニーの公式ページの意訳です。原文はこちら。
一番の特徴は、よく描きこまれた綺麗な背景です。公式ページにも記載がありますが、横長画像(–ar 3:2とか)に強いです。
他のスタイルに比べ、横顔になりやすいように調整されているようです。このためか、少し遠目のカメラポジションが多く、ストーリーを感じる絵になりやすいです。
Scenic(シーニック)スタイルの生成コマンド
Scenic(シーニック)スタイルで絵を生成するには下記のコマンドを使います。
--niji 5 --style Scenic
girl on the sofa --niji 5 --style Scenic
Styleコマンドの入力を時短・効率化する方法
スタイルを切り替えるのは、意外に面倒です。
特にスマホなどの小さい端末では、文字入力にストレスを感じ、少しでも文字入力を省略したいという人もいるのではないでしょうか。
そこで、文字入力を省略する方法として、コマンドエイリアスを登録する方法を下記の記事で紹介しています。コマンドエイリアスを使うことで、よく使うコマンドやプロンプトを、簡単に呼び出すことができます。ご存じのない方は是非ご覧ください。
まとめ
以上、にじジャーニーの4つのスタイルについて紹介しました。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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