【2023年版】Foundation.appでNFTを出品する方法!
Foundation.app(ファンデーション)は、2022年後半に大きな仕様変更がありました。
仕様変更点
- 招待制が廃止された。
- オークション形式以外でも出品が可能になった。
Foundation.app(ファンデーション)に関する日本語の記事の多くは、この仕様変更の前の情報が多いです。一方、この記事は仕様変更後の2022年12月31日に、実際にFoundation.app(ファンデーション)でNFTを出品した時の最新の情報となっています。
これからNFTを始めようと検討されている方のご参考になれば幸いです。
Foundation.app(ファンデーション)とは?
Foundation.app(ファンデーション)はNFTの売買ができるNFTマーケットプラットフォームのひとつです。
取引に利用される通貨は、イーサリアム(Etherium)にのみ対応しています。
同様のマーケットプラットフォームにはOpenseaなどがあります。その他のマーケットとの比較は下記の記事にまとめていますのでよろしければ併せてご覧ください。
Foundation.app(ファンデーション)のメリット
Foundation.app(ファンデーション)の最大のメリットと言われていた、「招待制であるため、バリュー感があって高値で売れやすい」というポイントは、招待制が廃止された今、メリットとしての効果はないのかもしれません。
筆者がFoundationを利用してみたきっかけは、海外のアーティストが多く利用していたからです。
そこで仕様変更後のFoundationを触ってみて、筆者が感じたFoundationでNFT売買を行うメリットを下記にまとめます。
UIがオシャレで自分のアートを洗練された空間の中で自分のアートを魅せることができる。
Foundationは、他のマーケットにくらべてUIデザインが洗練されています。
また、Foundationで出品されているNFTアート作品の多くは、OpenSeaと比較すると高値で出品されています。
このため、Foundationで出品することによって、高級感を演出することができます。
人気のブロックチェーンEtheriumを使うことができる。
FoundationはブロックチェーンにEtheriumを採用しています。
Etheriumは、NFT最大のマーケットであるOpenSeaでも採用されているブロックチェーンです。
このため、OpenSeaユーザーは、Foundationを利用する際、既存のEtheriumを使用することができるため、別途別の暗号資産を購入する手間がありません。
foundation.app(ファンデーション)で出品すると自動的にOpenseaでも出品できる。
Foundationは、OpenSeaとの連携機能があります。
Foundationで出品するとOpenSeaにもNFTが登録され、複数マーケットでの販売を手助けしてくれます。(詳細は後述)
foundation.app(ファンデーション)のデメリット
販売手数料が若干高い。
foundation.app(ファンデーション)は2022年に販売手数料の値下げを行いました。
しかし、それでもOpenseaと比較すると若干高いです。
- Foundation.app: 一次流通・二次流通ともに5%
- OpenSea: 一次流通が2.5%(二次流通のフィーはユーザーが出品時に設定)
>参考: [公式]What is Foundation’s marketplace fee? – foundation.app
foundation.app(ファンデーション)での販売手順
まったくのゼロからfoundation.app(ファンデーション)でNFTを出品するために必要な手順を下記にリストしました。この記事で紹介している内容はリストの太字部分だけです。
- NFT化したい画像・メディアを用意
- イーサリアムを購入
- Metamask(メタマスク)アカウントを作成
- Metamask(メタマスク)にイーサリアムを送金
- Metamask(メタマスク)をfoundation(ファンデーション)と接続
- foundation(ファンデーション)でプロフィールの作成
- foundation(ファンデーション)でコレクション作成
- foundation(ファンデーション)でMint(NFT化)する。
- foundation(ファンデーション)で販売開始する(リスト)。
この記事では、すでにNFT化する画像が手元にあり、Metamask(メタマスク)にいくらかのイーサリアムが入金済みであることを前提に解説を行います。
MetaMask(メタマスク)を利用された事がない方は下記に導入手順を解説しています。そちらを先にご覧ください。
foundation.app(ファンデーション)でNFTを出品するまでにいくらかかったか?(ガス代)
foundation.app(ファンデーション)でNFTを登録し、出品開始するまでにかかった費用は1200円弱でした。(2022年12月31日時点)
これは下記のガス代としての費用です。
- コレクション作成:453円(0.00289613ETH)
- Mint:444円(0.00284145ETH)
- sell(list):239円(0.01524ETH)
その他のガス代がかかるタイミング
上記以外にも下記の作業を行う場合、追加でガス代がかかります。
- NFTの価格の変更・値下げ:200円くらい。
- NFT出品の取り下げ:200円くらい。
1.foundation(ファンデーション)に出品する画像を用意する。
まずは、NFT化する画像(あるいはその他メディア)を用意しましょう。
わたしは、画像生成AIツールMidjourney(ミッドジャーニー)で作成したアート作品を出品したいと思います。
画像生成AIツールは、絵が描けない人でも超絶ハイクオリティなアートを、指示文章(プロンプトと呼びます)だけで生成できるツールです。興味がある方は下記の記事で無料トライアルの導入方法を紹介していますのでご覧ください。
2.foundation.app(ファンデーション)にウォレットを接続する方法
foundation.app(ファンデーション)にウォレットを接続する手順です。
ウォレットの接続とは、ウォレット情報を用いて認証を行い、foundation.app(ファンデーション)のサイトにログインすること、と理解していただけば大丈夫です。
つまり、foundationのサイトを訪れ、利用するたびに必要な作業となります。
下記のリンクからfoundation.app(ファンデーション)のWebサイトにアクセスします。
▲ウォレットを選択します。ここではMetamaskを選択します。
▲Continueをクリックします。
▲Metamask(メタマスク)が自動起動しますので、署名をクリックします。
▲ウォレットの接続が完了すると自分のアイコンが表示され、ウォレットの接続ができていることがわかります。これでウォレットの接続は完了です。
foundation.app(ファンデーション)でMint(ミント)の手順
foundation.app(ファンデーション)で画像などのメディアをMint(ミント)する手順です。
初回のみ、利用規約に同意する必要があります。
▲三つのコミュニティガイドラインを確認します。
確認したら3つのチェックをオンにして、一番下の「I agree!」をクリックして次に進みます。
▲図のような画面が表示されるので、左側の「NFTs」をクリックし、右下の「Mint+」をクリックします。
▲これから作成するNFTを所属させるコレクションを選択します。
コレクションとは、NFTを分類するためのカテゴリ・グループのようなものです。OpenSeaのコレクションと同じです。
まだコレクションが無い場合、ここで作成することも可能です。
コレクションの作成方法はこちら→foundation.appでコレクションを作成する手順
▲画像アップロード画面が表示されます。図の赤枠の領域にNFT化する画像ファイルをドラッグ&ドロップします。
画像以外にもMP4の動画ファイルなどにも対応しているようです。
▲ドラッグアンドドロップしたら上図の「Upload」ボタンをクリックします。
▲アップロード中の画面です。
uploading to IPFS.
The interplanetary File System, known as IPFS, is a peer-to-peer network for sharing data in distributed file system.
(訳)IPFSにアップロード中。IPFSと呼ばれる惑星間ファイルシステムは、分散ファイルシステムでデータを共有するためのピアツーピアのネットワークである。
▲必要な情報をすべて入力します。
- Name
- NFT名です。
- Description
- NFTを説明する文章です。詳細は後述。
- Collection
- ここにはすでに作成済みのコレクションが表示されます。コレクションに参加させる場合は参加させるコレクションを選択します。
NFTのDescription(ディスクリプション)に記述する内容は?
NFTのディスクリプションには、一般的に下記の情報を設定するようです。
- 画像サイズ
- ストーリーやコンセプト
- 使用した画材・ツール
検索のしやすさや、購入者されやすさにもかかわる情報なのでよく考えて書きましょう。
foundation.app(ファンデーション)では一度設定するとあとから変更できないのでよく考えて書きましょう。筆者は適当に書きすぎて後悔しています。
(ガス代を支払えば変更できるかも。)
▲Description(ディスクリプション)やコレクションについての解説は上記の記事で行っていますので参考にしてください。
Metamask(メタマスク)が自動起動するので、ガス代を確認してから確認ボタンを押して支払います。
販売する場合は、「Sell NFT」をクリックして後述の「出品の手順」に進みます。
Congratulations! Your NFT has officiality been minted on the Ethereum blockchain.
訳)おめでとうございます。あなたのNFTは、イーサリアムのブロックチェーン上で正式に鋳造されました。
foundation(ファンデーション)で出品の手順
NFT化しただけでは、マーケットには並びません。出品(SELL)することで実際にマーケットに並び販売が可能です。
出品方式は下記の2つから選ぶことができます。ここでは固定価格で出品します。
- Auction
- オークション形式で販売を行います。
- Buy Now
- 固定価格で販売を行います。
▲価格を入力します。
価格を入力すると下に「You’ll receive(あなたが受け取るコスト)」が表示されます。
ここでは0.125ETHにしていますが、売れた時に、手数料を引いて実際に受け取ることができる価格は0.1188ETHということがわかります。
NFT価格はいくらにすればいい?
マーケットによってNFTの価格相場は変わりますが、他のマーケットと比較するとfoundation.app(ファンデーション)は若干高めの相場になっています。
- アート作品作成にかかった費用・時間
- 出品までにかかったガス代
- 売却時に差し引かれる販売手数料
などを考慮して、設定しましょう。
foundation.app(ファンデーション)の人気コレクションの価格を参考にするのも良いでしょう。
価格の変更はできる?
価格の変更は数百円程度のガス代を支払うことで可能です。
ただし、価格の変更履歴はブロックチェーンに記録されることになりますので誰でも見ることができます。
頻繁に価格の変更を行っていたり、大幅な値下げをしていたりすると、購入者の購買意欲にネガティブの印象を与えることもあるかもしれません。最初の値付けや値下げはよく考えて行った方がいいかなと個人的に思います。
ウォレットが自動起動します。ガス代を確認して支払いましょう。
▲数秒待ちます。
▲出品がおわると図の画面になります。
おめでとうございます。これであなたのNFT作品はマーケットに並びました。
あとは、買い手が付くのを待つだけです。早く売れるようにSNSで宣伝すると良いかと思います。
NFTにタグ付けしよう。
foundation.app(ファンデーション)ではNFTにタグをつける機能があります。
これは必須ではありませんが、適切なタグをつけておくことで購入者に見つけてもらいやすくなります。やっておいた方がいいでしょう。
タグ付けの方法
- 出品後に自分のNFTをクリックしてNFT詳細画面を表示する。
- Detailsの下にある三点リーダーをクリックし「Add tag」をクリック(下図)
自分の作品にどんなタグを付ければいいかは、他の出品者の作品を見て参考にすると良いでしょう。
foundation.app(ファンデーション)とOpenseaとの連携方法は?
先述したように、foundation.app(ファンデーション)はOpenSeaとの連携機能があります。
foundation.app(ファンデーション)で出品したNFTが、openseaにも自動的に登録される機能です。どちらかで売れた際にはもう一方も売れ切れになります。
注意点としては、Openseaに自動登録されますが、出品状態(リスト)にはりません。実際に販売するにはOpensea側でリスト作業を行う必要があります。この時、OpenSea側でガス代はかかりません。
▲OpenSeaでの販売開始(リスト)方法はこちら
複数マーケットで展開すれば、より多くの人にあなたのアート作品が目にとまる機会も増えるでしょう。是非活用してみてください。
foundation(ファンデーション)で売れたらどうなる?
売れたらメールで通知が来るようです。
その後、手数料等が差し引かれたイーサリアムがMetamaskに入金されるようです。
筆者はまだ売れたことがありません!もし売れて何か気づきがあれば加筆します。
foundation.app(ファンデーション)の二次流通のロイヤリティ
foundation.app(ファンデーション)は「二次流通のロイヤリティ」に対応しています。
二次流通のロイヤリティとは、自分が作成したNFTが売れたあと、その購入者からまた別の購入者に転売された際に、NFTの作成者に報酬が入る仕組みです。
商品が売れた後も、ユーザー同士の売買が行われる度に報酬を得ることができるというNFT販売の大きな魅力でもあります。
下記の公式ページによると現在のfoundation.app(ファンデーション)の二次流通のロイヤリティは10%固定値のようです。
Foundation pays creators 10% royalties for all secondary sales, when possible.
訳:Foundationは、可能な場合、二次販売のすべてに対して10%のロイヤリティをクリエイターに支払う。
How do royalties work on Foundation?
OpenSeaでは、ロイヤリティを販売者が0.1%~10%の間で設定することができますが、foundation.app(ファンデーション)では自分で調整することはできないようです。
他のマーケットで転売された時のロイヤリティは?
foundation.app(ファンデーション)で売れたNFTが、他のマーケットで販売された場合、転売先のマーケットの仕様によっては、ロイヤリティが発生しない場合があるようです。
例えば、OpenSeaに転売された場合、基本的にロイヤリティが発生しない場合があるようです。
これについては、foundation.app(ファンデーション)からOpenSeaに相談がされているとのことなので今後は改善される可能性もあります。
詳細は下記の公式ページをご確認ください。
How do royalties work on Foundation?
まとめ
以上、foundation.app(ファンデーション)でNFTを出品する方法について紹介しました!
わたしのfoundation.appで出品しているNFT作品はこちら。→https://foundation.app/@jojio
コメント
コメント一覧 (2件)
お世話になります。
jojioさんの、ファンデーションの出品の仕方の説明が、とても分かりやすく参考になりました。
ありがとうございました。
質問なのですが、ファンデーションは
Creator earnings は無いのでしょうか?また
お返事いただけたら幸いです。
宜しくお願い致します♀️
kiyomitanakaさん、
お世話になります。ご質問ありがとうございます。
Creator earningsは、二次流通の時に製作者に支払われる報酬のことですよね。
foundationも対応していて、一律10%の報酬が2次流通の度に製作者に支払われるようです。
この記事の最後に、二次流通についての補足を追記しましたのでご確認ください^^