画像生成AIツールMidjourney(ミッドジャーニー)の活用事例10選!
AIを使って画像を自動生成する画像生成AIの技術が注目を集めています。
その使い方は、デザインや映像制作の業界での効率化など、さまざまな分野での活用が期待されています。今回は、そのような画像生成AIの活用方法を10個ピックアップして紹介します。
画像生成AIの活用方法案・活用事例
1. SNSやプロフィールアイコンの作成の補助ツールとして使う。
画像生成AIではSNSのプロフィールアイコンを作成することができます。
筆者もTwitterやブログのプロフィールアイコンとして使っています。
2. デザイン制作やWebサイト制作の補助ツールとして使う。
画像生成AIはデザイン制作やWebサイト制作においても使用できます。私自身、Web製作は仕事の一部ですが、一番の導入目的はこれでした。
実際にWebサイトのアイキャッチ・バナー広告・ロゴの素材として使っていて、この記事のアイキャッチに使用している画像もMidjourneyで作成した画像を加工したものです。
ロゴとして使う場合は、AIはテキストを出力することが苦手なのでそのまま利用するには問題がありますが、トレースと修正を加えてデザインの参考やベースにすることはできそうです。
上のサンプル画像は、「わんこをモチーフにしたコーヒーショップのロゴマーク」をイメージして生成した無加工の画像です。「Coffee」というテキストを出力することには失敗していますが、少し修正を加えれば何かに使えそうなかわいいデザインですよね。
私がミッドジャーニーで生成した絵を使って生成したバナー一覧はこちら
3. デザイン・クリエイティブのヒントを得るツールとして使う。
画像生成 AI は、デザインやクリエイティブ分野で、下記のような様々なインスピレーションを得るためのツールとして活用することができます。
- ゲーム・アプリUI
- アート
- プロダクトデザイン
- インテリアデザイン
例えば、私の友人のひとりは、画像生成AIで生成したインテリアデザインの画像を使って、これから建てる自身の新居デザインを、建築デザイナーと相談したそうです。
そのほかにも、画像合成やImage to Image(画像から画像のバリエーションを生成)を使ってスタイル変換を行うことで、想像力を働かせて新しいデザインやコンセプトを生み出すことができます。
4. ゲームやイラストレーションの背景素材の作成
画像生成AIは、ゲームやイラストレーションの背景素材として使う方もいらっしゃいます。
背景素材の上にオリジナルキャラクターを重ねることで、背景の制作にかける時間を短縮し、オリジナルキャラクターのクオリティアップにより多くの時間を使うことができます。
実際にプロの現場でも、画像生成AIを使ったツールの導入が採用され始めているようです。とある台湾のゲーム会社ではプロンプトエンジニアというポジションで、画像生成AIを専門に扱う人材の求人がありました。
5. NFTとして販売する。
画像生成AIで作成したアート作品をNFTとして販売する方も多くいらっしゃいます。
NFTを使用することで、アート作品をより多くの人々に広めることができます。NFTは、インターネットを介して世界中で取引されるため、アート作品を海外でも販売することができるようになります。
さらに、NFTを使用することで、アート作品を投資として捉えることができるようになります。NFTは、その価値が高いものであれば、その価値が上昇することもあります。これにより、アート作品を投資として捉えることができるようになります。
>【超初心者向け】アーティストがNFT販売をはじめする方法まとめました。
NFTマーケットプレイスによっては、AIで生成した画像を無加工のまま出品することを禁止している場所もあるので、利用の際はマーケットプレイスの規約を確認してください。
6. 自分の趣味嗜好のために使う。
画像生成は、自分の趣味嗜好を満たすために使われることがあります。
画像生成AIには、様々なAIモデルを使ったサービスがあり、ユーザーの多様な趣味嗜好をカバーできます。
傑作を量産できるプロンプトを思いついたときは、時間を忘れて何度も実行してしまうことでしょう。
7. Kindle出版や資料の挿絵に。
AI画像生成を使って生成し、増えた画像を、作品集としてKindleで出版される方達もいらっしゃいます。
自身の作品が売れば収益を得ることもできますし、Amazonという世界最大級のWebサイトで自分の名前と
▲有名なAI絵師852話(はこにわ)さんのAI画像集。一部ですがプロンプトも見ることができます。
8. AI画像コンテストに応募する。
AI画像生成の世界では、様々な組織・団体がA画像コンテストを開催しています。画像生成AIのコンテストは、様々な形式で開催されます。例えば、以下のような形式のコンテストがあります。
- 画像生成AIを使用して、あるテーマやトピックに基づく画像を生成するコンテスト。
- 画像生成AIを使用して、ある特定のタスクを解決するコンテスト。
入賞すれば、賞品がもらえることもありますし、プロンプトエンジニアリングの技術の証明にもなるかもしれません。無料で応募できるコンテストが多いので、画像生成AIに慣れてきたら参加してみると良いでしょう。
>AI画像で応募できるコンテストまとめました(記事作成中)
9. LINEスタンプなどのグッズを作成して販売する。
画像生成AIで作成した画像を加工して、LINEスタンプやTシャツなどのオリジナルグッズを販売して収益を得ることができます。
筆者もLINEスタンプを作ってみましたが、自分でイラストをイチから作成するよりも格段に速く作成することができました。
> 【筆者が販売するスタンプ】はたらくネコのスタンプ 40個セット
10. その他のビジネスに利用する。
画像生成AIは、その他のビジネスにも利用されています。
たとえば、AIを使った画像素材サイトを運営したり、SNSでの集客のために使われたりといった例があります。
これからファインチューニングされたモデルも増えてくると、活用シーンの幅も増えるだろうと感じました。
画像生成AIの注意点
ここまで画像生成AIのよいところをご紹介しましたが、画像生成AIにはいくつか注意点があります。
著作権の問題。
画像生成 AIツールによっては、画像生成 AI の開発元が著作権を保有することもあるため、特に商用利用する際には、利用規約やライセンスを確認しましょう。
また、AI画像生成の世界では、アーティストの名前をプロンプトに使って、アートスタイルを調整することがよくありますが、それにより、既存のアーティストの作品に似すぎてしまうことで著作権を侵害してしまう可能性もあるので注意が必要です。
▼AI画像の著作権については下記の書籍「CGWORLD」の特集記事が参考になりました。
出力された画像はそのままでは使いづらい場合がある。
画像生成 AI によって生成される画像は、人間が生成する画像と比べて、自然さやリアルさに欠けることがあります。例えば、キャラクターの指が6本で生成されたり、腕が3本で生成されたり、顔がぼやけてしまったりといった、ありえない破綻を起こすことがしばしばあるのです。
そのため、画像生成 AI によって生成される画像をそのまま使用する場合は、品質を確認することが重要です。時には、レタッチソフトで修正が必要になることもあるでしょう。
こういった点から、現時点ではクリエイティブのメインツールというよりは、「作業効率的に行うための補助ツール」として考えた方がいいかもしれません。
また、画像生成AIは、全く同じキャラクターをヴァリエーションを変えて描き続けることが苦手です。このため、画像生成AIだけを使って、ギャラリー(観客)に一貫したストーリーを伝えることは難しいでしょう。
とはいえ、急速な進化を続ける画像生成AIですので、いずれこういった問題も改善されていくのではないでしょうか。
理想を追求する場合、プロンプトエンジニアリングの知識が必要。
画像生成AIツールのほとんどは基本的なUIを備えているので、プログラミングの知識がなくても使用することができます。そして、簡単な英単語をいくつか入力すれば すぐにハイクオリティな画像を手に入れることは簡単です。
こういった手軽さがある中で、自分の理想通りの画像を生成しようと突き詰めていくと、プロンプトエンジニアリングの知識が必要になってきます。
プロンプトとは指示文章のことであり、プロンプトエンジニアリングとは「プロンプトを使ってAIを思い通りに操作すること」です。
画像生成AIにおけるプロンプトエンジニアリングの知識には、カメラ・撮影に関する用語・照明・アートスタイル・画材・著名な画家などの言葉の知識が含まれます。
>AIイラストのプロンプトによく使う言葉(ワード)をまとめました。
画像生成AIツールを比較してみた。
ここからは、画像生成AIの具体的なツールについて紹介します。
2022年に流行した画像生成AIですが、短い期間で次々に色々なツールが誕生しています。
代表的なツールを下記にまとめてみました。
1. Midjourney(ミッドジャーニー)・にじジャーニー
Midjourney(ミッドジャーニー)は、高品質な画像を生成することで人気です。
Discord上で動かせる手軽さも人気の理由のひとつのようです。「Midjourney」は、フォトリアリスティックな画像の生成を得意としています。いっぽうで、Midjourneyのサービスに含まれる「にじジャーニー」は、アニメテイストの画像の生成が得意です。
Midjourneyのアカウント登録をすると、どちらも利用することができますので幅広いスタイルの画像を楽しむことができます。
- Midjourney(ミッドジャーニー):フォトリアリスティックな画像が得意
- にじジャーニー:アニメテイストなイラストが得意
2. Dalle2(ダリ2)
OpenAIが提供するDalle2(ダリ2)は、2022年の画像生成AIの流行のムーブメントの先駆けとなりました。
プロンプトの指示が通りやすく扱いやすい印象です。どんなスタイルの画像でも幅広く出力することができますが、クオリティでは他のサービスに若干劣ってしまうかなと感じます。
Web上で簡単にOutpainting、Inpaintingを実行できます。
3. Stable diffusion (ステーブル・ディフュージョン)
(確認中)
4. Novel AI
アニメテイスト、特にかわいい女性のイラストの生成が得意です。
多くの画像生成AIサービスで禁止されている性表現についても寛容で、Twitter上では日本人ユーザーをよく見かけます。
まとめ
以上、画像生成AIの活用方法について紹介してみました。
このブログでは画像生成AI、NFT、Web製作についての情報を発信しています。よろしければ今後もチェック、よろしくお願いいたします。
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